ようやく長い冬が終わって、春の陽気を感じる日も増えてきましたね。
先日、太陽の光が室内にさんさんと降り注いで、暖房いらずの朝がありまして、天気予報を見ると日中は16℃で4月下旬の陽気というではありませんか!
うれしさのあまり、長らく寝かせていた春アウターを着てうきうきと出勤すると、外はひんやり…
すれ違う人の中には、ダウンを着ている方もいらして、完全に春に浮かれた人になってしまい、とても恥ずかしかったです..まだまだ朝晩の寒暖差に注意が必要な季節です。みなさまもご注意を。
「おしゃれは足元から」とはよくいったもんで、アウターよりも体感温度を気にせずにいられるので、
反省を踏まえて、足元から春の雰囲気をまとわせていくのがいいかな…と思い、今回のよみものでは、「スニーカー」に注目していきたいと思います。
注目すべきは「薄底スニーカー」
事務所の中を見回すといろんなタイプのスニーカーが届いていて、昨シーズンから人気の厚底のものや、asicsなどのスポーツシューズの流れを汲んだ「GEL-KAYANO」なども見逃せませんが、注目度が高いのは「薄底スニーカー」です。
薄底スニーカーの代表格といえば、adidasの「samba」や「Handball Spezial」があげられ、
人気のカラーは早い段階でSOLD OUTとなってしまいました。そこからじわじわと各種メーカーから薄底スニーカーが出てきています。
厚底スニーカーはコーディネートを考えるとき、ソールのボリューム感がコーディネートのバランスをいい感じに外すのに重宝しました。薄底スニーカーは、コーデになじませやすく、コーディネートがまとまりやすいように思うんですよね。
もちろん、カラーリングによってはアクセントになったり、はずしアイテムとしての役割も期待できます。底が薄く歩きやすい、疲れにくいとも言われていて、春のおでかけにはもってこいのアイテムです。
aranciatoにも薄底スニーカーが出そろっていますが、その中でもコーディネートの「まとめ役」、「はずし役」として活躍してくれそうな精鋭を選りすぐり、コーディネートを考えてみました。
まとめ役代表「adidas」「Vans」「German trainer」
アッパーがスウェードのものも多く出ていて、ちょっとレトロな印象のものが多いのですが、まとめ役として取り上げたシューズたちは、どれもワントーン。スウェードのアッパーならレザーシューズと同じような気持ちでコーデに取り入れていただけるのではないでしょうか。

コレは外せない!adidas 「SAMBA OG」

薄底スニーカーによくみられるスウェードのアッパー、この春に登場したのは、スウェードこっくりブラウン。
やや赤身がかったブラウンが大人っぽくてかっこいいです!このカラーと素材なら、くったくたになるまで履いても、それが味になりそうな予感…
ブラックで丸くおさめがちなところを、このブラウンをもってくることで重たくなりすぎません。
今回は、グリーンでまとめてみましたが、いかがでしょうか。
自然界に存在するカラーは、赤、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルーなど同じく自然界に存在するカラーと好相性でわりと度量が広いんですよね。
Vans 「Old Skool Lowpro」

Vansのアイコン的存在「Old Skool」より、やや華奢なフォルムにしあげた「Lowpro」シリーズより、スウェードのオールブラック。
やっぱり黒で締めたい!そんな時に重宝する一足です。
今回合わせたのは、新ブランド「COGTHEBIGSMOKE」。やさしいペールトーンのピンクのオールインワンに付属するブランドの象徴である背中の黒いタグがソリッドでかっこいいので、それとリンクする漆黒のマットで締めてみました。
Vansの持つブランドイメージとは少し違うモードな表情を楽しんでみたいと思い、合わせてみました。
germantrainer 「REPRODUCTED EDITION MODEL」

スウェードとレザーの異素材をホワイト系でまとめたgermantrainer。germantrainerとはドイツ軍でトレーニングシューズとして正式採用されていたスニーカーのことで、歩きやすさは折り紙付です。最近では有名ブランドからの別注も見かけられる魅力あふれるシューズです。
ホワイトの抜け感を、コットンやリネンなどの天然素材と合わせてみました。モンスターっぽい厚底ではなかなかなじませにくかった自然素材も薄底スニーカーが受け止めてくれます。サンダルで合わせたくなるようなアイテムも、薄底スニーカーならほんの少し季節を前倒しして履くことができそうですね。
はずし役代表の二足は「adidas」と「PUMA」

薄底スニーカーがそもそも、コーディネートになじみやすいように思うので、「はずし役」を担うなら、カラーリングで勝負させてみたいと思いました。
主張のあるカラーリングに挑戦するには少し勇気が必要かもしれません。
でも合わせ方を工夫すれば、簡単にこなれた印象を引き出せるアイテムでもあります。
春なので、明るいカラーを足元から取り入れていくのはいかがでしょうか。
今回選んだのは、adidas「SL 72 OG W」とpuma「PARELMO」。
どちらも明るいカラーにブランドのアイデンティティをなすロゴマークがホワイトであしらわれています。
adidas「SL 72 OG W」

ナイロンにスウェードでアクセントを加えたレトロなムードたっぷりのシューズ。「SL」とは「Super Light」の略で、ロードランニングのために軽量につくられた薄底シューズのこと。豊富なカラーリングの中から、aranciatoでは、ブルー(js0255)とグリーン(jq7397)をセレクトしています。やや反りあがったつま先がスポーティな印象に。細めのシューレースも洗練されて見えますね。
明るいカラーと合わせるのはそのままでも羽織としても活躍するチェックのシャツ。チェックのシャツに含まれるカラーをよーーーく観察してみてください。今回はシャツに含まれる「グリーン」に着目して、グリーンのシューズをあわせてみました。
一見異なるカラーなのに、しっかりまとまって、とても簡単に色合わせが叶います。さらに、バッグのハンドルのカラーを合わせてみたりなんかしちゃったりすると、さらにおしゃれ度アップです!
イタリアの空を連想させるキレイ目カラーのPUMA「PALERMO」

イタリア シチリア島北西部の地名「パレルモ」の名を冠したこのモデルは、80年代初頭に登場しサッカー観戦の定番モデルとして人気。
イタリアのバカンスを想起させるような明るいカラーリングが魅力的なモデルです。
ゴールドのシグネチャータグ、つま先のT字型構造、そしてクラシックなガムソールが特徴です。
イタリアの青い空?はたまた地中海をイメージしたようなクリーンな「TeamLightBlue」に合わせるのは、真逆の色!
これは色相環でいうところの「補色」の関係を活かして組み合わせてみました。
紫ならオレンジ、緑なら赤…などなど一見派手な組み合わせではありますが、ボーダーに含まれるカラーと反対のカラーのスニーカーを合わせてみるなど、使う色の面積に注意するだけで、とってもうまくいきやすく、こなれた印象に〇
薄底スニーカー、名前覚えられない問題
ほんとにたくさんの薄底スニーカーがでていて、どれもよく似ているけれど、カラーリングや素材の違い、ちょっとしたディティールの違いを見極めるのが難しいですよね。そして名前が覚えられない…(笑)薄底スニーカーに限ったことではないんですけど…。
名前が覚えられないとき、そのスニーカーの歴史と紐づけて覚えるのがおすすめです。今回ご紹介した「PARELMO」「germantrainer 」なんかはとても覚えやすいですよね。
もし、お気に入りの一足が見つかったら、そのスニーカーの歴史も一緒に楽しんでみてくださいね。