道の駅の野菜直販コーナーは楽しい。
スーパーでは見かけない珍しい野菜達をふらふら眺めているだけでもワクワクする。 謎の野菜「わさび菜」を必ず買ってしまう人は、自分だけではないはずだ。 そんな野菜直販コーナーの上位互換にあたるのが家庭菜園。 好きな野菜を好きなだけ育てて最高に新鮮な状態で食べられる、野菜好きには夢のようなシステムなのだ。
ところで、自分が一番好きな野菜は「青ネギ」なのだが、 きっかけとなったのは、祖父の畑で育てられていた青ネギ。 あの最高にうまかったネギをもう一度食べたいと言う一心で、ついには庭の片隅に畑を作るに至った。
あの日の思い出を胸に秘め、我が庭の家庭菜園はスタートしたのである。 この先に待ち受ける運命も知らずに。
2020ss 新作ラインナップ
- 枝豆
- 春大根
- 青ネギ
枝豆
これがいきなり大成功。 とんでもなくうまいものが出来たお陰で、比較用に買った市販の枝豆の味がしなくなる程。 ただ、初心者あるあるで無農薬で頑張ろうとした結果、そこそこの量を虫に喰われてしまった。
春大根
立派な大根が出来上がり満足していたが、実はその本領は葉っぱにあった。 やはりだいぶ虫に喰われたものの、きれいな所を選んで刻み、ごま油・鰹節・本だし少々で炒めてご飯のふりかけにしたら米の消費が倍速に。 その後1か月は体重計に乗ってはいけないと本能が察した。
青ネギ
見渡す限りの青ネギ畑。この光景を見たかったのだ。 好きなネギを好きなだけ大量に食べる、なんと幸せな毎日だろうか。
…となるはずが、何故か育たなかった。 おかしい、昔マンションに住んでいた頃はベランダのプランターでも普通に育っていたはずなのに。 日当たりも水はけもこっそり優遇された最高のポジションに植えたはずなのに。 どう言うわけか、つまようじ(笑)程度にしか育たず夢は潰える。
そうして最初の夏が終わりを告げた。 夢はまだ始まってもいない。
2020aw ラインナップ
- ひとくちチンゲンサイ
- 大根(品種変更)
- はくさい
- 白ネギ
- 青ネギ(再入荷)
ひとくちチンゲンサイ
ミニサイズのチンゲンサイがポコポコ育ち、ちょっと炒め物に加えたい時に大活躍。 さすがに葉っぱが本体なので、1畝分の防虫ネットは設置。
大根
Youtubeで紹介されていた「煮物・鍋に最適」と言う品種の種を買ったはずが、何故か煮るとまずい。 しかし逆に、生で食べるとめちゃくちゃ甘くてそのまま一本食べられるうまさ。 土の中は不思議でいっぱいである。
白菜
自分が知ってるはくさいとなんか違う…。 なんでか知らんが黄色い花が咲いた。
白ネギ&青ネギ
青ネギが一番好きだが、もちろん白ネギも好きだ。 最悪どちらかが育てばいい(弱気)と新色追加したのが功を奏し、夢に見たその時が訪れる。
ついに口にした自作のネギ。 それは、『青ネギみたいな白ネギ』だった。 つまり真相は、白ネギがなんとか青ネギぐらいのサイズにはなったので、仕方なく青ネギだと思いこんで食べたと言う悲しい話である。 青ネギはやはりつまようじ(笑)となり、ショックすぎて写真も撮ってない。 仕方がないのでつまようじ(本物)の写真を載せておこうかとも思ったがやめておく。
明けて2021年、ついに我が庭のネギ情勢にも転機が訪れる。 夢はこれからだったのだ。
2021ssラインナップ
- 枝豆(再入荷)
- トマト
- バジル
- 茄子
- トウモロコシ
- つるむらさき
2年目に突入し、色々わかってきたのでアイテムカテゴリを一気に増やす。 枝豆は去年うますぎたので、プランターも駆使して規模を2.5倍に拡大。 さらに畑全体を防虫ネットで覆って虫対策を万全にし、無農薬は継続して安心安全の野菜作りに磨きがかかる。 長くなるので割愛するが、今期は冒頭の写真の通りに大体良く育った。(トウモロコシだけ失敗した)
しかし、なんと今期はネギを植えていなかった。 一旦しっかり調べてからにしようと言う勇気ある撤退…と言えば聞こえはいいが、実際はつまようじショックから立ち直れずにいただけであった。 現実は非情である。
あとがき
この記事を読んでうっかり家庭菜園に興味を持ってしまった方は、是非チャレンジしてみる事をお勧めしたい。 畑などなくてもプランターで十分育つ野菜はたくさんあるし、育て方はネットでいくらでも調べられる時代なのだ。
家庭菜園には夢が埋まっている。 是非皆さんも、自分だけの夢を掘り当ててみてほしい。
ただし、本当に埋まっていてほしいのは
ネギだ。
欲しいものに出会える日まで、夢はまだ続く。