コーヒーの飲み方にはドリップ、エスプレッソ、サイフォンetc、細分化していくとさらに様々なものがあります。 私も一日一杯は必ずコーヒーを飲みますが、一度ハマると納得がいくまで追求してしまうオタク気質なもので、数年前からは自分で焙煎をするようになりました。未だに納得いってないところを見ると相当ハマってるんだと思います。

焙煎に必要なもの

  • 生豆
  • 焙煎器
  • バット
  • 軍手
  • ドライヤー
  • 洗濯ネット
  • タオル

焙煎前のハンドピック

まずはバットに生豆を入れます。今回はタンザニアのキリマンジャロAAという豆を使いました。端から順に生豆の状態を見ていき「欠点豆」を取り除きます。欠点豆とは、虫食いや割れ豆、カビ豆等のことをいいます。 手間は少しかかりますが、ハンドピックをやらないと味にばらつきが出て美味しい珈琲豆に仕上がらないのでとても大切な工程です。テレビを見たり音楽を聴きながらダラダラやるのがおすすめ。慣れてくるとスピードも精度も上がってきますよ。

お湯洗い

ハンドピックを終えた豆を洗濯ネットに入れたら、50℃くらいのお湯で洗います。 この工程は賛否両論あるので、絶対に必要なわけではありませんが、お湯洗いのメリットは大きくこの2つかなと思います。

メリット1:焙煎時のチャフが出にくい

チャフとは生豆のまわりに付いている薄皮のこと。焙煎をすると驚くほどチャフが飛び散るため、コンロ周りの後片付けが大変なんですが、お湯洗いをすることで大半のチャフも流れていくので、焙煎時のチャフの量がざっと15くらいに軽減でき、後片付けがとても楽になります

メリット2:スッキリした味に仕上がる

お湯洗いにより生豆のまわりに付いている汚れ等が落ちて、雑味を抑えたスッキリと飲みやすい味に仕上がります。ここは好みが分かれるところなんですが、個人的に飲みやすいコーヒーがしっくりきているので今はお湯洗いを続けています。

いよいよ焙煎へ…!

洗い終わった生豆をしっかりタオルで拭いたら、焙煎器に投入して火にかけます。 火力は比較的強火で最後まで一定の火力で焼きますが、前半はじっくりと豆の中の水分を抜いていく工程なので、高めの位置で振っていきます。

私は焙煎をする時に「目、鼻、耳の感覚」を大事にしているんですが、生豆の色が緑色から茶色に徐々に変わっていく中で、香りも「ピスタチオ→アーモンド→コーヒー」という風に変わっていきます。コーヒーの香りがしてくると次に1ハゼといって、『パチパチ』と弾いたような音が出始めるので、そのあたりから少し火に近づけて振ります。 ここからは火の入り方が早くなるので手元に意識を集中。 1ハゼが終わって少しすると、『チリチリ』という音と共に白い煙が上がって2ハゼが始まります。焙煎度合いによってコーヒーの味は大きく左右されるので、紅茶のような酸味の「浅煎り」に仕上げたい時はこの辺で火を止めるんですが、今回は酸味を抑えた「深煎り」に仕上げたかったのでこのまま振り続けます。 時々豆の色を確認しながら、適当なところで火を止めさらに振ります。煙やチリチリとした音が無くなった頃にドライヤーで一気に冷まします。

焙煎後のハンドピック

焙煎前は、欠点豆を除くために行いましたが、焙煎後は「焦げた豆や色の薄い焼けきっていない豆」を除きます。 こうすることで、雑味を抑えた安定した味わいのコーヒー豆に仕上がります。

焙煎は料理とよく似ていると思うので、普段から料理をされる方には特におすすめです。 また、焙煎をすると部屋の中が一気に喫茶店のような香りに包まれるのも嬉しいところ。コーヒーの匂いにはリラックス効果もあり、家に帰ってくる度に少しだけテンションが上がりますよ。 おうち時間をより楽しむために焙煎をはじめてみてはいかがでしょうか。