わたしたちの
名品図鑑

aranciato's Masterpiece Book

#16 | 2024.9.7 UPDATE

洋服や靴、鞄など数多くのファッションアイテムの中には流行に左右されず、多くの人からずっと愛されてきた“名品”がたくさん存在します。 アランチェートのアイテムの中からそんな名品をピックアップしてご紹介いたします。第16弾はPANTHERのデラです。

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<パンサー>のデラ

BIRTH
1968
COUNTRY
JAPAN
BRAND
PANTHER

PANTHERのDERA

パンサーは1964年東京オリンピックと時を同じくして誕生した、日本のシューズブランド。デザイン性の高さと軽快な履き心地から1970年代にはトレーニングシューズの代名詞として多くのトップアスリートから愛用され、全国の学校指定靴として採用されるほどの人気を博しました。その後長らく休止していましたが2016年春、ブランドアイデンティティを継承しつつ『MADE IN JAPAN』のスニーカーとして復刻されました。

PANTHERのDERA

パンサーの最初のモデルが誕生してから4年。『デラ』は1968年に誕生しました。アッパーのナイロン素材とサイドパネルの補強パーツが象徴的なパンサーのアイコンとも言えるモデルです。

PANTHERのDERA

流線形が美しいサイドラインは機敏な黒ヒョウをイメージ。デザイン性だけでなく、実はアッパーの補強として考えられた仕様になっています。

PANTHERのDERA

今も大切に保管されている1978年のカタログ。

PANTHERのDERA

46年前のものですが、当時から人気を博していた「デラ」も、もちろん掲載されています。驚くのは現在とほぼ同じデザインであること。いかに当時から完成されていたか伺えます。

PANTHERのDERA

『デラ』の特筆すべきポイントはサイドにかけてのフォルムの美しさ。これは昔ながらのラスト(足型)を使って70年代のクラシックなシルエットを再現しているからこそ生まれます。

PANTHERのDERA

トゥには独特の丸みがあり女性の方も合わせやすいデザイン。くしゃっとしたナイロンと切り替えたスウェードのコントラストも良い塩梅です。

PANTHERのDERA

オリジナルのディティールを可能な限り忠実に再現しながらも、機能面は現代的に。インソールにオーソライト社製のフットベッドを採用するなど、履き心地や通気性、防臭性など機能面をアップデートしています。

PANTHERのDERA

『デラ』は現在では数少なくなった日本が誇るクラフトマンシップを体感できる一足です。

PANTHERのDERA

オーセンティックなスタイルには足元の赤が映えます。

スウェット ¥24,200 / LIFILL パンツ ¥35,200 / CIOTA

PANTHERのDERA

ジャケットコーデに合わせると、程よくカジュアルでこなれたバランスに。

ジャケット ¥58,300 / FREEMANS SPORTING CLUB パンツ ¥30,800 / GRAPHPAPER