わたしたちの
名品図鑑

aranciato's Masterpiece Book

#4 | 2022.6.1 UPDATE

洋服や靴、鞄など数多くのファッションアイテムの中には流行に左右されず、多くの人からずっと愛されてきた“名品”がたくさん存在します。 アランチェートのアイテムの中からそんな名品をピックアップしてご紹介いたします。第四弾は北海道が生んだラバーブーツの”新しい”名品です。

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<ダイイチラバー>のラバーブーツ”RAKA”

BIRTH
2019
COUNTRY
JAPAN
BRAND
DAIICHI RUBBER

1935年に北海道小樽市で創業した第一ゴム株式会社をファクトリーとしたラバーブーツブランド、Daiichi Rubber(ダイイチラバー)。北海道の開拓に欠かせない道具であった長靴。最盛期にはいくつものファクトリーが軒を並べていましたが、安価な外国産に押され時の流れと共にその数は減少し、現在は一社のみに。ダイイチラバーは「失われつつある素晴らしい技術とものづくりの精神を未来につなげたい」というコンセプトのもと、北海道上川郡東川町にあるライフスタイルショップ「Less」のオリジナルブランドとして2019年にスタートしました。

ダイイチラバーのラバーブーツRAKA

ずっと使い続けられてきた田植長靴から生まれた一足

ダイイチラバーのシグネチャーモデル”RAKA”は第一ゴムのロングセラー商品、田植長靴をベースに生まれました。最大の特徴は現在では希少な「直接加硫」のヴァルカナイズ製法でつくられていること。大きな釜の中で熱と圧力と”水蒸気”を直接吹きかけて圧着するこの製法は一般的な製法に比べて柔らかく、非常に耐久性が高い生地に仕上がるのが特長です。

ダイイチラバーのラバーブーツRAKA

レザーブーツのように風合いを楽しむ

一般的なラバーブーツで使用されている「間接加硫」ではムラがなく綺麗な仕上がりに。対してこの「直接加硫」では水蒸気の吹き付けられた跡が表面に残り、色ムラが出来てしまうのが難点でした。こちらそれを隠すのではなく、あえて風合いとして活かすようデザインされています。着用を繰り返すことで表面の絶妙に色が変化し、まるでレザーのように経年変化を楽しめます。

ダイイチラバーのラバーブーツRAKA

驚くのはその柔らかさ。一見重厚な佇まいですが、くにゃりと簡単に曲げれるため、片足ずつをまとめてパッカブルに持ち歩くことも可能です。

ダイイチラバーのラバーブーツRAKA

アメリカの匂いを感じるデザイン

横から見たシルエット。何かに似ていると思いませんか? デザインはかつてアメリカの農業地帯で用いられていたローパーブーツ(カウボーイがロデオ競技で履くブーツ)から着想。ファクトリーが所有する木型の中でもナローなものを使用しているため、すっきり上品な印象です。

世の中からなくなりつつある伝統的な技術を受け継ぎ、現代的にアップデートさせた長靴。どこか懐かしい佇まいながらもファッションアイテムとして あらゆるシーンで活躍してくれる一足です。雨のお出かけに、アウトドアの相棒にいかがでしょうか。

ダイイチラバーのラバーブーツRAKA

やはり細身のパンツとは相性抜群。白とグレーデニムのモノトーン合わせですが、それぞれの素材感が際立ちます。

ダイイチラバーのラバーブーツRAKA

花柄のワイドパンツと。リラックス感のあるイージーパンツをあえてクシャっとインしてニュアンスを出してみました。